星祭が開催されました

カテゴリー │星祭

2月15日から17日

法多山尊永寺で開催される「星祭り」は、個々人の生まれ星やその年の運命星の吉凶に合わせて、福寿の増加や災難の転じることを祈願する行事です。令和6年では2月15日から17日にかけて特別な祈祷が行われ、この期間中、訪れる人々は自身や家族の幸福と健康を願い、星々の力を借りて願いを込めます



星が人の運命や世界に影響を及ぼすという考えは、古くから伝わるものです。西洋で生まれた占星術がインドへ伝わり、さらに仏教伝来と共に中国を経て日本に伝わりました。この流れは、特に密教において顕著で、ヒンズー教の影響が色濃く残されています。真言宗の開祖、空海によって日本へもたらされた占星術は、特に高野山真言宗、そして別格本山である法多山尊永寺において大切にされ、受け継がれています。

法多山尊永寺では、「百味御供(ひゃくみおんく)」と呼ばれる多種多様なお供え物を祭壇に並べ、星々を祭ります。これは、宇宙に存在する無数の星々に敬意を表し、その恩恵を受けるための行事です。宿曜経に基づいた占星術やホロスコープに関する教えは、星が人々の運命にどのように作用するか、そして天上の星の動きと人間の運命の関連性を解き明かします。この伝統は、今日でも真言宗の寺院において大切にされています。

九星や七曜、さらには羅睺(らごう)や計都(けいと)など、合計九曜と呼ばれる星々は、一年の運勢に深く関わるとされています。平安時代には、「宿曜師」と呼ばれる専門職が宮中に置かれ、この重要な役割は僧侶によって担われていました。人々は、星々が天の巡りに従って動くことに合わせ、特定の星が9年ごとに巡ってくる年は不吉とされ、その影響を緩和するために特定の星を祭るなどの作法が行われてきました。







 
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